不合格から学んだこと|2度の失敗で気づいた、学び方の落とし穴

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はじめに

初めまして、YU玄(ユウゲン)です。(私のプロフィールはこちら)

これまで資格試験の勉強を続けてきて、すべてが順調だったわけではありません。

中小企業診断士の二次試験では1年目に不合格となり、ITストラテジスト試験でも1回目の受験で不合格になりました。

どちらも独学で挑戦した試験です。

当時は「勉強時間が足りなかった」「知識が不足していた」と考えていました。

もちろん、それも不合格の一因だったと思います。

ただ、振り返ってみると、もっと大きな問題がありました。

勉強していることと、合格するために必要なことが、少しずれていたのです。

今回は、中小企業診断士二次試験とITストラテジスト試験の不合格経験を振り返り、そこから学んだことをまとめてみたいと思います。

資格試験に限らず、「頑張っているのに、なかなか結果が出ない」という人の参考になれば幸いです。

 

中小企業診断士二次試験での不合格

中小企業診断士試験では、一次試験に7か月間の勉強で一発合格することができました。

その勢いもあって、二次試験も同じように勉強すれば何とかなるだろうと、どこかで考えていたのだと思います。

二次試験では過去問を中心に勉強しました。

過去問を解く。

↓

「ふぞろい」で採点する。

↓

解説を読む。

↓

できなかった原因を分析する。

↓

次回に生かすためにメモする。

という方法で勉強を進めました。

勉強の進捗もExcelで管理し、過去問を56事例解きました。

一見すると、それなりに勉強しているように見えます。

しかし、本番では時間配分を崩し、事例Ⅰでは残り5分の時点で100字の解答を2つ残してしまいました。

その後はパニックになり、手が震えるほど焦ってしまいました。

事例Ⅱではその経験を引きずり、「とにかく解答欄を埋める」ことを優先。

事例Ⅲでは見たことのない設問に戸惑い、事例Ⅳでは疲労から計算ミスをしてしまいました。

結果は以下のとおりです。

事例Ⅰ:65点
事例Ⅱ:47点
事例Ⅲ:60点
事例Ⅳ:57点
合計:229点

総合Bで不合格でした。

中小企業診断士で学んだこと

①「勉強量」と「合格に必要な練習量」は違う

56事例を解いたので、自分ではそれなりの量をこなしたつもりでした。

しかし、80分という制限時間の中で安定して答案を作るための練習量としては不足していました。

特に問題だったのが、80分の使い方です。

本番まで試行錯誤を続けており、「自分はこう解く」というプロセスを十分に確立できていませんでした。

勉強時間や問題数を増やすだけではなく、合格したときに必要になる動作まで練習する。

この違いは大きいと感じました。

②情報収集も勉強の一部

私は一次試験が終わるまで、二次試験について十分に情報収集していませんでした。

一次試験の自己採点をしてから、慌てて二次試験の情報を集め始めました。

その結果、必要な参考書や模試について知ったときには、すでに十分な準備ができる時期を過ぎていました。

独学は自由である一方、何を勉強するかを自分で決めなければなりません。

だからこそ、「勉強すること」だけでなく、「何を勉強すべきかを調べること」も勉強の一部なのだと学びました。

③手段が目的になってはいけない

「ふぞろい」での採点結果をExcelに記録していたので、自分の成長を数字で確認することができました。

これは勉強のモチベーション維持には役立ちました。

一方で、いつの間にか「点数を取ること」そのものに意識が向いていました。

本来、採点は自分の答案を改善するための手段です。

ところが、点数が上がると「成長している」と安心してしまう。

ここにも落とし穴がありました。

数字は成長を確認するための道具であって、成長そのものではありません。

ITストラテジスト試験でも不合格を経験

その後、ITストラテジスト試験にも挑戦しました。

2023年に初めて受験し、こちらも不合格でした。

午前Ⅱは88点、午後Ⅰは82点でした。

知識問題と記述問題については、ある程度手ごたえがありました。

しかし、午後Ⅱの論述試験でB判定となり、不合格でした。

最大の問題は、論文を書くための「事前準備」が足りなかったことです。

私は当時、直近の出題傾向から「攻めのDX」と「業務効率化」の事例を用意していました。

ところが、本番の設問に対して、その事例を十分にカスタマイズすることができませんでした。

その場で内容を考える時間が増え、骨子の作成に時間がかかりました。

その結果、最後の設問に割く時間がなくなり、論文の最後は内容が薄くなってしまいました。

ITストラテジストで学んだこと

①「分かった」と「できる」は違う

テキストを読んで、論文の書き方を理解する。

これはできていました。

しかし、「実際に120分で論文を書き切る」ことはできませんでした。

知識として理解することと、実際に使えることは別です。

これは中小企業診断士の二次試験にも共通していました。

一次試験では、知識を知っていることが重要です。

一方、二次試験や論述試験では、その知識を使って答案を作らなければなりません。

「知っている」を「使える」に変えるための練習が必要だったのです。

②本番で考えることを減らす

ITストラテジストの午後Ⅱ試験では、120分で2,200字程度の論文を書く必要があります。

本番でゼロから事例を考えていたら、時間が足りなくなります。

1回目の受験では、まさにそれをやってしまいました。

そこで2回目の受験では、事前に複数の事例を用意しました。

過去問を解きながら、準備した事例では対応できない要求事項が出てきたら、事例シートに追加していきました。

結果として、2回目は午後ⅡでA判定となり、合格することができました。

この経験から、本番で頑張るのではなく、本番までに「考えておく」ことの重要性を実感しました。

③失敗したら「努力不足」で終わらせない

不合格になると、「もっと勉強しなければ」と考えがちです。

私自身も最初はそうでした。

しかし、「努力が足りなかった」という結論だけでは、次の試験でも同じ失敗をする可能性があります。

大切なのは、

「なぜできなかったのか」

「何が足りなかったのか」

「次は何を変えるのか」

まで具体化することです。

中小企業診断士では、情報収集、演習量、時間配分、知識の使い方を見直しました。

ITストラテジストでは、特に午後Ⅱの準備方法を大きく変えました。

不合格という結果よりも、その結果から何を修正するかの方が重要なのだと思います。

2つの不合格経験から学んだこと

ここまでの経験を振り返ると、2つの試験には共通する部分がありました。

①勉強の「量」だけを見ない

何時間勉強したか。

何問解いたか。

何冊の参考書をやったか。

これらは分かりやすい数字です。

だからこそ、数字が増えると安心します。

しかし、本当に見るべきなのは、その勉強によって「何ができるようになったか」です。

100時間勉強したことよりも、昨日できなかったことが今日できるようになったことの方が重要です。

勉強量を記録することは大切ですが、「量」と「成果」を分けて考える必要があります。

②アウトプットは「理解度の確認」ではなく「能力を鍛える場」

問題を解くと、自分が理解しているかどうかが分かります。

しかし、それだけではありません。

問題を解くことで、知識を使う練習もできます。

中小企業診断士なら、知識を答案に落とし込む。

ITストラテジストなら、知識や経験を論文として組み立てる。

つまり、アウトプットには「理解度を確認する」という役割だけでなく、「使う能力を鍛える」という役割があります。

③本番を想定した練習をする

自宅で落ち着いて問題を解くのと、本番の会場で時間に追われながら解くのでは、状況がまったく違います。

中小企業診断士では、模試を受験しなかったため、本番が初めて自宅以外で事例問題を解く機会になりました。

その経験から、知識や解法だけでなく、本番と同じ条件で練習することも実力の一部だと考えるようになりました。

時間制限、答案を書くスピード、休憩時間、周囲の環境。

本番で起こり得ることを、できるだけ事前に経験しておく。

これも重要な準備だと思います。

不合格は「失敗」だけではなかった

不合格になった直後は、当然ながら悔しいものです。

特に中小企業診断士二次試験では、一次試験を一発で通過したこともあり、自分ではそれなりに自信もありました。

しかし、結果は229点。

ITストラテジストも、午後ⅡでB判定でした。

どちらも「もう少しだった」と簡単に片付けられる結果ではありませんでした。

一方で、この2回の不合格経験があったからこそ、自分の勉強方法を見直すことができました。

そして、合格したときには、単に勉強時間を増やしたのではなく、勉強のやり方そのものを変えていました。

だから今では、

不合格は「自分には向いていない」という結論ではなく、「今のやり方では足りなかった」という情報を得る機会

だったと考えています。

学び続けるために

資格試験に限らず、何かを学んでいれば、思うような結果が出ないことがあります。

そのときに必要なのは、ただ努力を続けることではないのかもしれません。

一度立ち止まって、

「何がうまくいかなかったのか」

「自分は何を見落としていたのか」

「次は何を変えるのか」

を考える。

そして、もう一度やってみる。

中小企業診断士二次試験とITストラテジスト試験での不合格経験は、試験のためだけの経験ではありませんでした。

うまくいかなかったときこそ、自分の学び方を見直すきっかけになる。

これからも、失敗を含めた経験から学びながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。

「善く生きるために学び続けること」。

これからもEU ZENでは、資格、仕事、お金、IT、AI、経営など、人生に活かせる学びを発信していきたいと思います。