なぜ頭の中の考えは言葉にできないのか?言語化の技術を学べる一冊
はじめに
初めまして、Wiseです。(私のプロフィールはこちら)
最近、「考えていることをうまく言葉にできない」と感じることはないでしょうか。
会議で意見を求められたとき、頭の中には何となく考えがあるのに言葉として出てこない。SNSやブログを書こうとしても、うまく整理できない。あるいは、人に何かを説明するときに「結局何が言いたいの?」と言われてしまう。
情報があふれる現代では、「知っていること」よりも「自分の考えを言葉にできる力」がますます重要になってきています。
今回紹介するのは、そんな「言語化力」をテーマにした一冊、「こうやって頭のなかを言語化する。」(荒木俊哉著)です。
コピーライターとして長年言葉と向き合ってきた著者が、「頭の中のモヤモヤを言葉にする方法」を非常にシンプルかつ実践的に解説しています。
「考えがまとまらない」「言いたいことがうまく伝わらない」「思考をもっと深めたい」
そんな方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
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本書の内容
本書のテーマは非常にシンプルです。
言語化は特別な才能ではなく、誰でも身につけられる「能力」である。
そして、その能力のベースになるのが 「聞く力」 だと著者は述べています。
ここでいう「聞く」とは、単に相手の話を聞くことだけではありません。
- 相手の言葉を丁寧に聞く
- 自分自身の声を聞く
この2つが重要だとされています。
コピーライターの仕事は、クライアントや生活者の声を聞き、その頭の中にある考えや感情を「言葉」にすることです。つまり、言語化とは「ゼロから生み出す能力」ではなく、
すでにある言葉や感情を、丁寧にすくい上げる作業
だと言えるのです。
思考とは「自問自答」である
本書の中で印象的だったのが、次の考え方です。
思考とは、自問自答である。
つまり、人は自分の中で問いを立て、答えを探しながら考えています。
そして言語化とは、その 自問自答のプロセスを言葉として外に出すこと です。
また著者は、「相手の言葉の中に、すでに答えがある」とも述べています。
人は質問されることで、自分でも気づいていなかった考えを言葉にしていきます。だからこそ、言語化の力を高めるためには
「良い問い」を持つこと
が重要になるのです。
言語化につながる「聞き方」のコツ
本書では、言語化を引き出す聞き方のポイントとして、次の3つが紹介されています。
①「できごと → 感じたこと」の順番で聞く
人は出来事を話しているうちに、感情を思い出します。
例えば
-
何が起きたのか
-
それをどう感じたのか
という順番で整理すると、自然と考えが言葉になります。
これは自己分析や日記にも応用できる非常にシンプルな方法です。
②すぐにアドバイスしない
相手の話を聞くとき、多くの人はすぐに「こうしたほうがいいよ」とアドバイスをしてしまいます。
しかし著者は、
アドバイスは言語化を止めてしまう
と指摘します。
人は自分の言葉で話すことで、考えを整理していきます。だからこそ、まずは相手の言葉を引き出すことが大切なのです。
③言葉の意味を深める問いをする
言語化を深めるには、
-
それはどういう意味?
-
どうしてそう思ったの?
-
具体的には?
といった問いが有効です。
このような質問によって、曖昧だった言葉が徐々に具体化されていきます。
誰でもできる「言語化ノート術」
本書では、頭の中を整理するためのシンプルなノート術も紹介されています。
方法はとても簡単で、次の3ステップです。
①ためる
まずは
「できごと+感じたこと」
をメモします。
ポイントは、きれいに書こうとしないこと。思いついたままを書き出すことが重要です。
②きく
次に、頭に浮かんだ言葉をどんどんノートに書き出します。
これは、自分自身に質問しながら言葉を引き出していく作業です。
③まとめる
最後に、
「現時点での結論」を1行で書く
この1行を書くことで、思考がぐっと整理されます。
この方法はブログ記事を書くときや、企画を考えるときにも非常に役立つと感じました。
おすすめする理由
①言語化は「才能ではない」と気づける
「言葉にするのが苦手」と感じている人は多いと思います。
しかし本書では、言語化は特別な能力ではなく
繰り返しによって身につくスキル
だと説明されています。
「できない」のではなく、単に「練習していないだけ」。
そう考えると、一気にハードルが下がります。
②思考の質が上がる
言語化の最大のメリットは、
思考がクリアになること
です。
言葉にすることで
-
何を考えているのか
-
何が問題なのか
-
何をすべきなのか
が整理されていきます。
結果として、より質の高い意思決定ができるようになります。
③コミュニケーションが圧倒的に良くなる
言語化力が高まると、自然と
-
説明がわかりやすくなる
-
意見が伝わりやすくなる
-
誤解が減る
といった効果があります。
仕事でもプライベートでも、「伝える力」は非常に重要なスキルです。
まとめ
「考えていることをうまく言葉にできない」
「自分の思考をもっと整理したい」
そんな人にとって、本書は非常に役立つ一冊です。
本書が伝えているのは、とてもシンプルなことです。
-
思考とは自問自答である
-
言語化は聞くことから始まる
-
繰り返すことで誰でも上達する
言語化とは、特別な才能ではなく
「自分の考えを丁寧に聞く習慣」
なのかもしれません。
もし頭の中がモヤモヤしていると感じたら、まずはノートに
「できごと」と「感じたこと」
を書き出してみてください。
その小さな一歩が、思考を整理し、自分の考えを言葉にする力につながっていくはずです。


