【完全独学】宅地建物取引士・合格体験記

宅建

はじめに

初めまして、Wiseです。(私のプロフィールはこちら

私は2024年10月開催の宅地建物取引士資格試験を受験し、完全独学で合格しました。

この記事では、完全独学での合格体験記を紹介していきます。

宅地建物取引士が気になっている人、受験しようか悩んでいる人、どう勉強していけばよいか困っている人のヒントになれば幸いです。

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宅地建物取引士資格試験の概要

宅地建物取引士資格試験は、宅地建物取引業法に基づく国家試験です。

宅地建物取引士とは、宅地建物取引業者が行う不動産物件の売買、賃貸物件の斡旋の取引に対して、購入者等の利益の保護や円滑な宅地又は建物の流通に資するよう、公正かつ誠実に法に定める事務を行う不動産取引の専門家です。

宅地建物取引士になると、「重要事項の説明」「重要事項説明書への記名」「契約書への記名」を独占業務として行うことができます。

また、宅地建物取引業者は事務所ごとに従業員5人に1人以上の割合で必ず専任の宅建士を置かなければならないため、不動産業界への就職や転職にも有利に働く資格です。

毎年20万人以上の受験者数を誇る最大規模の国家資格試験で、「法律系資格の登竜門」と言われることもある試験です。

試験概要

宅地建物取引士資格試験は毎年10月の第3日曜日に実施されます。

・試験時間:120分
・出題形式:四肢選択式
・出題数:50問
・解答数:50問(免除制度利用者は45問)
・合格基準:31~38点(50点満点)

免除制度

登録講習機関が行う講習を修了し、その修了試験に合格した日から3年以内に試験を受ける場合、試験問題のうち5問(「土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること」と「宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること」)について免除されます。

試験範囲

宅地建物取引業に関する実用的な知識を有するかどうかを判定することに基準が置かれています。
試験の内容は次のとおりです。

  1. 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
  2. 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること
  3. 土地及び建物についての法令上の制限に関すること
  4. 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること
  5. 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
  6. 宅地及び建物の価格の評定に関すること
  7. 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること

※出題の根拠となる法令は、試験を実施する年度の4月1日現在施行されているものです。

 

受験業界では、以下のとおり分類されることが多いです。

  1. 権利関係(問1~問14)
  2. 法令上の制限(問15~問22)
  3. 税その他(問23~問25)
  4. 宅建業法(問26~問45)
  5. 免除科目(問46~問50)

事前知識

勉強開始時点で資格は複数保有していましたが、法律系の資格は有しておらず、事前知識はほとんどない状態での勉強開始でした。

そのため、権利関係の分野は特にとっつきにくく、理解に時間を要しました。

 

勉強期間

2024年6月から勉強を始めました。

勉強期間はおよそ4か月間です。

平日は仕事の都合であまり時間が確保できず平均0~1時間、休日はまとまった時間が確保できることが多く平均5~6時間といったところです。

使用教材・サイト

教材

みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2025年度

 

TACが出版しているテキストです。基本情報技術者試験応用情報技術者試験と同様、「U-next」の保有ポイントを活用して無料で購入できるシリーズを使用しました。
宅建試験の中では定番のテキストで、カラー刷りで図解多めと初学者でもとっつきやすさが魅力のテキストだと思います。
ひとつ難点を言えば、「読んでわかる」よりも「見てわかる」というコンセプトで作られているため、説明がやや少ないところです。
しかしながら、試験に受かるためにはテキストはこの一冊で十分だと感じました。

 

みんなが欲しかった! 宅建士の論点別過去問題集 2025年度

 

①のテキストに準拠した問題集です。テキストと同じ構成で過去問が整理されています。
こちらも「U-next」の保有ポイントを活用して無料で購入しました。

 

サイト

宅建試験ドットコム

無料で過去問演習ができる神サイトです。こちらはFP3級試験FP2級試験基本情報技術者試験応用情報技術者試験でも活用させていただきました。
解説もしっかりしていて非常に役立ちます。

 

勉強法

教材①のテキストを通読し、②の問題集で該当箇所の問題を解くというスタイルです。

テキストを読んでインプットしたら、該当する箇所の問題を解いてアウトプットを必ず行い、インプットとアウトプットを必ずセットで行うようにしました。

まずは教材①のテキストと教材②の問題集を1周し、2周目からサイト①の過去問道場をテキストの該当箇所に合わせて同時進行で解いていきました。

最終的に教材①のテキストと教材②の問題集は4周しました。資格試験では基本的にテキストは最低3周するように心がけています。

テキストの周回開始日は以下のとおりです。

1周目開始日:6月1日~
2周目開始日:7月4日~
3周目開始日:9月9日~
4周目開始日:10月14日~

ご覧のとおり、本番が近づくにつれ周回サイクルを短サイクル化しています。これは試験日に照準を合わせて全分野の知識が抜け落ちないようにするためです。

 

過去問道場はテキスト2周目に合わせてまず1周し、テキスト3周目に合わせて2周目を実施しました。

その後、「間違えた問題を出題する」モードで、2周しても不正解だった問題を潰していきました。

以下が過去問道場での演習結果です。

学習履歴分析

最終的に2,900問を解き、正解率は76.9%で着地しました。

 

達成度分析

令和6年度の問題が追加されたため網羅率96.3%となっていますが、追加前は100%でした。
時間対効果を考慮し、最終的に権利関係の不正解問題は潰し切らずに本番を受けました。
それ以外の分野は「間違えた問題を出題する」モードで不正解問題を潰し切りました。

 

学習推移分析

平日は時間が確保できず、あまり問題を解いていません。休日にまとめて問題を解いています。

 

本番

2024年10月20日開催の試験を受けました。

さすが最大規模の国家資格試験ということもあり、受験会場に向かう人が群れのようになっていました。

本番では免除科目⇒法令上の制限⇒税その他⇒宅建業法⇒権利関係の順で問題を解きました。
判断に迷う問題は後回しにして、確実に解ける問題から一通り解いていきました。
約1時間半で全ての問題を解き終わり、残りの時間はマークミスなどの見直しを行いました。

試験時間は2時間と比較的短めですが、集中して取り組んだため、終わった後はぐったりしました。

 

結果

試験から約1か月後の11月26日に合格発表がありました。結果は以下のとおり自己採点で合計40点と合格でした。

  1. 権利関係 9/14
  2. 法令上の制限 5/8
  3. 税その他 1/3
  4. 宅建業法 20/20
  5. 免除科目 5/5