【完全独学】応用情報技術者・合格体験記

基本情報技術者

はじめに

初めまして、Wiseです。(私のプロフィールはこちら

私は2022年10月開催の応用情報技術者試験(IPA)を受験し、完全独学で合格しました。

この記事では、完全独学での合格体験記を紹介していきます。

応用情報技術者が気になっている人、受験しようか悩んでいる人、どう勉強していけばよいか困っている人のヒントになれば幸いです。

基本情報技術者試験の合格体験記はこちらをご覧ください。

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応用情報技術者の概要

応用情報技術者試験は、情報処理の促進に関する法律に基づく国家試験です。

情報処理技術者試験の一区分であり、対象者像は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」です

「ワンランク上のITエンジニア」と呼ばれる試験です。

試験概要

「午前試験」と「午後試験」を受験し、その両方に合格することが必要です。

なお、「午前試験」の得点が基準点に達しないと、「午後試験」は採点されずに不合格となります。(多段階選抜方式)

午前試験

・試験時間:150分
・出題形式:多肢選択式(4択)
・出題内容:知識を問う問題
・出題数:80問
・解答数:80問
・出題構成:テクノロジ系50問、マネジメント系10問、ストラテジ系20問
・合格基準:60点以上(100点満点)
・筆記により春期(4月)、秋期(10月)の年2回実施

午後試験

・試験時間:150分
・出題形式:記述式
・出題内容:技能を問う問題
・出題数:11問
・解答数:5問
・出題構成:情報セキュリティは必須解答、残り4問は選択解答
・合格基準:60点以上(100点満点)
・筆記により春期(4月)、秋期(10月)の年2回実施

試験範囲

  1. テクノロジ系
    基礎理論/アルゴリズムとプログラミング/コンピュータ構成要素/システム構成要素/ソフトウェア/ハードウェア/ユーザーインターフェース/情報メディア/データベース/ネットワーク/セキュリティ/システム開発技術/ソフトウェア開発管理技術
  2. マネジメント系
    プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査
  3. ストラテジ系
    システム戦略/システム企画/経営戦略マネジメント/技術戦略マネジメント/ビジネスインダストリ/企業活動/法務

試験範囲は「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3つの領域に分けられます。

基本情報技術者試験と同様、応用情報“技術者”の試験であるため、午前問題では3つのうち「テクノロジ系」の比重が62.5%と最も大きいです。

午後試験は「情報セキュリティ」が必須解答で、それ以外の4問は以下の分野から選択式で解答します。

  1. 情報セキュリティ(必須解答)
  2. 経営戦略/戦略立案・コンサルティング技法/情報戦略
  3. プログラミング
  4. システムアーキテクチャ
  5. ネットワーク
  6. データベース
  7. 組み込みシステム開発
  8. 情報システム開発
  9. プロジェクトマネジメント
  10. サービスマネジメント
  11. システム監査

事前知識

直前回の2022年6月に基本情報技術者試験に合格できたため、知識が頭から抜ける前に続けて応用情報技術者試験を受験することにしました。

また、中小企業診断士を取得していたため、ストラテジ系の知識は豊富で強みになっていたと思います。

勉強期間

2022年6月から勉強を始めました。

勉強期間はおよそ4か月間です。

使用教材・サイト

教材

ニュースペックテキスト 応用情報技術者


基本情報技術者試験と同様、「U-next」の保有ポイントを活用して無料で購入できるシリーズを使用しました。

他に人気で評判の高い参考書は、「応用情報技術者 合格教本」や「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」あたりだと思います。

サイト

応用情報技術者試験ドットコム

こちらはFP試験、基本情報技術者試験で重宝した神サイトです。今回もお世話になりました。

勉強法

午前試験

基本は教材①のテキストを通読し、章末の問題集で該当箇所の問題を解くというスタイルです。

テキストを読んでインプットしたら、該当する箇所の問題を解いてアウトプットを必ず行い、インプットとアウトプットを必ずセットで行うようにしました。

既に基本情報技術者試験で勉強した内容を被っていたため、教材①のテキスト1周し一通り目を通してからサイト①の過去問道場で過去問を解いていきました。

最終的に教材①のテキストは3周しました。資格試験では基本的にテキストは3周するように心がけています。

以下が過去問道場での演習結果です。

応用情報合格道場1

応用情報累計解答数

累計解答数を見てわかる通り、継続的に過去問を解き出したのはテキストを1周し終えた8月に入ってからです。

最終的には1,800問以上を演習し正答率76%と合格水準を超えることが出来ました。

午後試験

応用情報技術者は午前試験と午後試験が同日受験だったため、午前試験の勉強を進めつつ午後試験の対策を行っていきました。

とはいえ、午前試験を通過しなければ午後試験は採点すらされません。そのため、どうしても午前試験の対策に比重をかけてしまい、午後試験対策は試験日の約2週間前から重点的に行いました。

教材①の午後対策のページを一通り読み、サイト①の過去問道場で過去問を解いていくスタイルです。

午後試験は国語の読解問題に似ています。長文の事例を読み込み、知識を活用して解答していきます。
また、試験毎に分野間の難易度がバラつきます。運が悪いと地雷分野を踏んでしまい、爆死することがあります。
そのため、保険で5~6分野を選択肢として持って受験される方も多いようです。

私の場合は最終的にそのような余裕が無くなってしまったため、最小限の4分野で挑むことにしました。
選択した分野は、「経営戦略」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム監査」としました。
テクノロジ系を含めるか悩みましたが、確実に合格することを念頭に置いた結果、冒険せずにマネジメント系とストラテジ系で固める方針としました。

また、午後試験は試験時間150分で大問5問を解くため、1問あたりの解答時間は30分です。文章量も多いため、過去問は時間を測って解くようにしました。

私が利用していた時期は過去問道場の午後試験がベータ版(試行版)だったため、残念ながら学習履歴データは残っていません。

本番

2022年10月9日開催の試験を受けました。

午前試験は想定通りの難易度で、「合格圏内には入れたかな」という手ごたえでした。

午後試験は前述のとおり「情報セキュリティ」は必須解答で、残りの出題分野は選択方式です。私は予定どおり「経営戦略」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム監査」を選択しました。
時間配分にかなり気を配りながら解いたことを記憶しています。全体で60%を超えれば良い、という意識で1問にこだわり過ぎずに解いていきました。
なお、試験後の評判では「組み込みシステム開発」がかなり易化していたとのことでした。

結果

試験から約2か月後の12/22に合格発表がありました。結果は以下のとおり合格でした。

午前試験:76.25/100
ストラテジ系:23.75/25.00(95.0%)
マネジメント系:8.75/12.50(70.0%)
テクノロジ系:43.75/62.50(70.0%)

午後試験:86/100
情報セキュリティ
経営戦略
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査

応用情報スコア