中小企業診断士二次試験おすすめの参考書ランキング!
はじめに
9/5に令和5年度の中小企業診断士一次試験の合格発表がありました。
受験されたみなさま、大変お疲れさまでした!
今年度の一次試験の合格率は29.6%と前年並みという印象がありますが、科目合格率を見てみると運営管理が8.7%、経営情報システムが11.4%と地雷科目もあり、依然として厳しい試験であったことに変わりはないと思います。
今回見事に合格された方も、一歩及ばず不合格となってしまった方も、最終的なゴールは中小企業診断士という資格を取得することだと思います。そのためには二次試験という鬼門を通過しないとゴールへ辿り着くことはできません。
今回は、その鬼門である二次試験を通過するために役立った参考書を、私の実体験からランキング形式でご紹介したいと思います。
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第三位
第三位は、診断士の予備校であるTBC受験研究会が発行している「速修2次テキスト」です。
YouTubeの無料動画による講義もさることながら、本書後半の「抽象化ブロックシート」が知識面の強化で非常に役立ちました。
一次試験は与えられた選択肢の中から正解を選べば合格できますが、二次試験は「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定する」ことを目的として実施されています。
そのため、要求される理論や知識を設問文から想起し、解答として使いこなすことが受験生には求められています。(いわゆる「類推」問題というものです)
「抽象化ブロックシート」には中小企業診断士として最低限身に付けておきたい理論や知識がコンパクトにまとめられているため、私はこれをフルに活用しました。
具体的には、ブロックシートをコピー⇒裁断⇒重要箇所を目隠しして暗記カード化し、全てのシートを覚えました。あいまいなところは一次試験のテキストに戻って振り返りを行い、理論と知識を定着させました。
これを行ったことで、知識面での不安はほぼ解消されました。
第二位
第二位は、二次試験の参考書では定番といえるふぞろいな合格答案シリーズです。
ふぞろいシリーズのコンセプトは、受験者の再現答案をもとに分析を行い、合格者と不合格者の「合否の分かれ目」を明らかにするというものです。
ふぞろいでは、設問ごとに合格者・不合格者の解答が記載されており、解答に盛り込むべきキーワードが点数化されています。
昔から存在するシリーズで各年度の再現答案のサンプル数もそれなりに集まっているため、参考書として世の中に出回っている模範解答としては、現実的な解答でありつつも一定の精度が担保されているように感じました。
予備校が試験時間を度外視して複数人で練りに練った模範解答よりも、実際に試験を受けた方のリアリティある再現答案の方が現実的に目指せるレベルだと思います。
キーワード採点という形ではありますが、独学者にとって「一定の精度を担保しつつ定量的に自己の答案を判断できる」ということはふぞろいが提供する唯一無二の価値だと思います。
中小企業診断士の二次試験は筆記試験のため、実際の採点基準はブラックボックスです。どんな採点基準なのかは誰も分かりませんが、ふぞろい採点で高い点数を取れていれば、実際に合格している方の答案に近いものが書けているとみなすことができます。
ただし、ふぞろい採点は勉強の成果を客観的に把握するための手段であって、それ自体が目的ではありません。
ふぞろい採点を目的化してしまうと、採点して満足してしまうので、なぜ合格者と自分の解答とズレがあるのか?を分析するプロセスは必須です。
第一位
第一位は、「まとめシート」流!シリーズです。
野網美帆子さんという平成29年度合格者の方が書かれた書籍です。どちらもAmazonの「Kindle Unlimited」(読み放題プラン)で読むことができます。
「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策の方では、2次試験のベースとなる考え方や受験生界隈では常識になっている基本のフレームワーク(「さちのひもけぶかいねこ」や「ダナドコ」など)がまとめられており、この一冊で二次試験を解くための基本的ノウハウは習得できます。
正直、この本があったからこそ私は独学で合格できたと思っています。何が正解かはっきり分からない二次試験という鬼門に挑む際の羅針盤といえる本です。
細かい部分は自分なりにアレンジしましたが、2次試験の考え方・解き方については、「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策」を全面的に採用し、80分という試験時間内でこの本のやり方をトレースできるように身体に浸み込ませました。
そのほか、TACやTBCなどの解法も検討しましたが、個人的に一番分かりやすく、腹落ちするのがまとめシート流の解法でした。
また、「まとめシート」流! 解法実況(事例Ⅰ~Ⅲ)では、各年度の事例Ⅰ~Ⅲの解法について、80分の現実的な使い方が解説されています。
私の活用方法としては、採点はふぞろい、解答プロセスは「まとめシート」流を主に参考としていました。思考のプロセスが非常に論理的で分かりやすいため、これなら80分の中で同じような答案を作れそうだと感じました。
現在発行されているのは、令和4年度~平成30年度、平成28年度~平成24年度の10年分です。平成29年度分は「中小企業診断士試験 一発合格: 独学では辿り着けない、予備校では教えてくれない、診断士試験の真実とノウハウ」という書籍の方に掲載されています。(こちらもAmazonの「Kindle Unlimited」で読めます)
野網美帆子さんはYouTubeチャンネルも開設していますので、こちらも大変参考になるかと思います。
まとめ
今回は私の実体験を基に、二次試験の勉強で役立った参考書をランキング形式でご紹介させていただきました。
各出版社が様々な参考書を発行していますが、手当たり次第に購入して読み漁るのではなく、質の良い参考書を厳選して読み込むことが結果的に合格に近づくのだと思います。
独学で二次試験に臨むのはかなりの精神力が必要だと思います。自分をコントロールしながらゴールに向かって一歩一歩進んでいきましょう!